こんにちは。今回は鉄道で日本縦断をする際にかかる費用についてご紹介します。筆者は実際に最長片道切符を用いた日本縦断旅行を行うなど、たくさん旅行しており、その度にお得に旅行する方法を考えてきました。今回はそのような経験を元に日本縦断にかかる費用を紹介していきます。
日本縦断にかかる費用
実際に鉄道で日本縦断をするときにかかる費用は主に以下の三種類があります。
1、交通費
日本縦断をするためにはかなりの長距離を移動することになります。交通費は移動方法によって大幅に異なります。
今回の記事では鉄道、基本的にはJRを使用することを前提としますが、鉄道を利用して日本縦断をする場合においても、新幹線や特急を使うのか、普通・快速列車のみで移動するのかによってその費用は変わります。また居住地によって開始地点への交通費とゴール地点からの交通費もかかることを考慮しましょう。高速バスやLCCを利用すると比較的お得に移動できます。
最長片道切符の場合の交通費
乗車券のみの料金の目安として、最長片道切符であればおよそ10万円、学割を使用すれば2割引で8万円程度がかかります。この上にどれくらい新幹線や特急列車、座席指定車を使用するのかによって合計費用が変動します。私が以前最長片道切符で旅行した際は、青函トンネル区間や普通列車の本数が著しく少ない区間など、かなり限定的に有料列車を利用した場合でも計3万円くらいはかかりました。最長片道切符で最も節約して旅行しようと思う際、交通費だけで最低でも13万円はかかるということですね。
新幹線で1日で日本縦断をする場合の交通費
札幌から鹿児島中央まで特急と新幹線を乗り継げば、時刻表上では一日で移動することができます。この場合は乗車券が27500円、特急券が27790円で合計55290円かかります。一日なので後に紹介する宿泊代はかからない点は良いでしょう。一方、この旅行が楽しいかどうかは人によるでしょう。
青春18きっぷで日本縦断をする場合の交通費
日本全国のJR線と一部の私鉄路線が5日間ないしは3日間乗り放題となる青春18きっぷを使って日本縦断をサクッと実行することもできます。ただし北海道の稚内駅から鹿児島駅まで移動するのであれば、日程的に最低でも5日間分の利用が必須となります。3日間用を2枚使ったり、3日間用と5日間用を併用したりして日数を伸ばすことも選択肢の一つです。値段は5日間用が12050円、3日間用が10000円です。また、五稜郭から新青森の間は、北海道新幹線と道南いさりび鉄道を経由する必要があるので、この区間は青春18きっぷオプション券を使用します。値段は4500円です。
18きっぷで縦断する場合の交通費は計16550円〜ということになります。
このルートは東北地方のルート設計がややこしいです。青春18切符では、旧東北本線区間の青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道を通過して盛岡方面に向かうことができないので奥羽本線を通り日本海側へ迂回してから太平洋側へと抜ける必要があります。

2、宿泊費
交通費の次にかかるのが宿泊費です。宿泊費も利用するレベルによって雲泥の差があります。また自宅への滞在を上手に旅に組み込むと、宿泊費を安く抑えることができます。
ネットカフェを活用
快活CLUBなどのインターネットカフェは北海道から沖縄まで日本全国にあります。インターネットカフェはインバウンドの影響をほとんど受けていないためか、物価高の社会においても非常に安く利用することができます。鉄道による日本縦断旅行の際、私は快活CLUBが近くにある駅を目的地としてその日の予定を立てることにしています。安い店舗であれば一泊12時間1800円〜、学割でさらに2割引の1440円になります。シャワーやドリンク、朝食も無料なので意外に滞在しやすいです。また、これまで満席で利用できなかったことはありません。ただし駅からやや歩くことが多いので注意しましょう。快活CLUBの利用については以下の記事をご覧ください。
単純計算で1800円×宿泊日数がおよその旅行全体の宿泊費となります。5日間の旅行であれば1800×4=7200円、50日間の旅行であれば72000円です。
ビジネスホテルを利用
東横インのようなビジネスホテルも日本全国にあります。一泊5000円〜8000円くらいが相場です。大手のビジネスホテルであれば夜⚪︎時以降のチェックインであれば割引する、といったサービスや学割を提供しているところもあるので、確認してみましょう。ビジネスホテルを利用する場合は5日間で25,000〜40,000円、50日間で250,000〜400,000円くらいかかると考えれば良いでしょう。ネカフェとはずいぶん価格差ができてしまいますね。
高級ホテルや旅館を利用
お金がたくさんあれば、観光地などにある高級なホテルや旅館にとまってみるのも良いでしょう。ただこのような旅館やホテルは事前に予約をする必要がある場合が多く、気象条件や遅延などで予定が日単位で乱れる可能性がある長期間の鉄道旅行においては、利用のハードルはやや高くなります。
これらの宿泊手段を組み合わせたハイブリッド型もおすすめです。たとえば1週間に一回はビジネスホテルを利用し他はネットカフェを利用するといった計画にすると疲れが溜まりにくくなります。またネットカフェがない地域を訪問する際に少しいいホテルに泊まってみたりするのも良いでしょう。
3、観光にかかるお金
せっかく日本全国を回るのであれば、その土地の観光スポットを巡ったり、温泉に入ったりしたいものです。観光にはお金がかかるイメージがありますが、地方では住んでいる人が当たり前だと思っているものが私たちにとっては非常に価値のあるものであるように思えてきます。まち歩き東大生である筆者がこれまで日本縦断をしてきた様子や費用についてこのブログで紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
4、食費
食費については地域の飲食店や定食屋などを利用するのであれば、1食1000円くらいをみておけば良いでしょう。昼も夜も外食をするのであれば1日2食で2000円ということです。私の場合、朝は快活CLUBの無料トーストを食べるのでお金はかかりません。また昼か夜のどちらか一食をスーパーやコンビニで買ったりするともう少し費用を抑えることができます。日本縦断旅行をしている最中に現地のスーパーに行ってみると、自分の住んでいるまちでは見られないようなお惣菜などを見かけることがあります。九州地方のスーパーにある鶏の刺身なんかは有名ですね。そのようなことを楽しむのも日本縦断旅行の醍醐味です。
1日およそ1500円とすると5日間で7500円、50日間で75000円です。
まとめ
さあ、ここまでの交通費、宿泊費、食費を合わせた最安の費用はだいたい以下のようになります
最長片道切符の旅 | 青春18きっぷの旅 | 新幹線1日縦断の旅 | |
日数 | 50日 | 5日 | 1日 |
交通費 | 130,000円 | 16,650円 | 55,290円 |
宿泊費 | 72,000円 | 7,200円 | 0円 |
食費 | 75,000円 | 7,500円 | 1500円 |
計 | 277,000円 | 31,350円 | 56,790円 |
いかがでしょうか。ぜひみなさんもこの費用を参考に、鉄道で日本縦断旅行をしてみてください。ありがとうございました。