こんにちは。55日かけて日本縦断する東大生です。今回は最長片道切符の旅で訪れた青森駅周辺の観光についてご紹介します。青森駅は、かつて北海道への玄関口として栄え、現在も多くの観光客が訪れる魅力的なエリアです。『青森駅周辺』には、ねぶたの文化や津軽海峡の歴史を感じられるスポット、そして美味しいグルメやお土産処が満載です。この記事では、私が実際に訪れた経験をもとに、青森駅周辺のおすすめ観光スポットやアクセス、楽しみ方をご紹介します。初めての方もリピーターの方も、ぜひ青森駅周辺の旅の参考にしてください!
青森駅について
青森駅は青森県青森市柳川にあるJR東日本奥羽本線および青い森鉄道の駅です。
かつて青函トンネルが開通する前はこの駅で青函連絡船に乗り換えて北海道の函館に行くのが主流でした。また青函トンネル開通後は青函トンネルを通過する列車の発着駅として活躍しました。昔より北海道への玄関口としての役割を果たしていましたが、北海道新幹線開通後は青森駅を発着する北海道方面への特急列車はなくなり、新幹線は隣の新青森駅から発着することになったので、玄関口としての役割は譲り渡した形です。
一方現在では付近の三内丸山遺跡や白神山地への観光拠点としての役割などを担い、今でも賑わいのある駅です。
最長片道切符の旅 青森観光ルート
9:00 青森へ到着:ねぶたのまち
前日は函館に滞在し、翌朝北海道新幹線に乗って新青森、さらに奥羽本線に乗り換えて青森駅に到着しました。青森に着くと色々なところにねぶた風のものがあり、出迎えてくれます。
10:00 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は、青森港に係留されている鉄道連絡船「八甲田丸」を保存・活用した海上博物館です。青函トンネル開通に伴い1988年(昭和63年)に廃止されるまで、青函連絡船は青森と函館を結ぶ大動脈として長い歴史を支えました。船内では、操舵室や広大な鉄道車両甲板、迫力あるエンジンルームなど、当時の姿そのままを見学できます。実際に貨物車両が積載されていた様子や、郵便物を運んだ車両なども展示されており、青函連絡船が果たした役割を肌で感じることができます。青森港を一望できる煙突展望台(冬季閉鎖)もあり、海のロマンと歴史に触れる貴重な体験ができます。船の上にあるJNRという文字はかつての日本国有鉄道のマークです。
船の手前には引き込み用と思われる線路がありました。かつてはこの線路を使って貨物を船に乗せかえていたようです。
・青森駅から徒歩5分
・入場料510円

11:30 津軽海峡冬景色 歌謡碑
津軽海峡冬景色の歌の冒頭では青森駅の描写、さらには青函連絡船の様子が描かれています。多くの人に愛される歌謡曲はこの地の歌であるということを記念した石碑が飾られていました。八甲田丸のすぐ手前にあります。この石碑の真ん中にはボタンが設置されており、津軽海峡冬景色の曲を聞くことができます。しかし止めるボタンがないので、一度押してしまうと大音量で5分くらいフルコーラスで流れるので注目を集めます。気をつけましょう。訪問が夏であるため、映像が夏景色であることもご了承ください。

12:00 A-FACTORY:アップルパイを食べる
青森といえばやはり「りんご」です。青森駅周辺にはアップルパイの店がいくつもあり、どこも美味しく、激戦だそうです。私は八甲田丸から少し駅側に移動したところにあるA-FACTORY内にある 「a la ringo あら、りんご」という店でアップルパイ310円を購入しました。美味しい上に比較的お手頃なので素晴らしいです。このA-FACTORYはアップルパイのみならず、飲食店やお土産店、シードル工房などの複合施設として様々な楽しみ方ができます。
・青森駅から徒歩2分
・アップルパイ310円

12:30 雲谷そば 大谷製麺所
青森にそば産地のイメージはありませんが、かつてより独特のそば文化が根付いています。私がこの日食べたのは「雲谷そば」というそばです。大谷製麺工場の直売所で食べることができます。この大谷製麺所は大正15年創業の老舗です。ここのそばの特徴は、そば粉100%でつなぎが使用されていないという点です。つなぎがないので蕎麦にはコシがなく、ほろほろと崩れる食感が楽しめます。

・青森駅から徒歩5分
・かけそば一杯480円

14:30 三内丸山遺跡
青森駅から約7kmほどの場所には縄文時代の遺跡として有名な三内丸山遺跡があります。北海道・北東北の縄文遺跡群として世界遺産を形成しています。青森駅からはバスで三内丸山遺跡までいくことができます。三内丸山遺跡の入場料は大人500円、大学生250円です。中に入ると縄文時代の住居などを見ることができます。教科書で見た覚えのある光景を目の前で見ることができるのは面白いです。

しばらく待っていると無料のガイドツアーが始まりました。ガイドの方についてもう一度回ってみます。説明を聞いていると1回目には気づかなかったことや、縄文人の宗教観・価値観などを知ることができました。また発掘中の遺跡なども見せてもらいました。

建物に入ると様々な縄文土器や、それらの修復活動を行う様子などを見学することができました。とても面白くお値段以上な施設でした。歴史が好きな人であれば3時間以上滞在できると思います。

・青森駅からバスで30分、300円程度
・入場料大人500円、大学生250円
17:00 新函館北斗から盛岡へ
三内丸山遺跡を観光し終えたあとは、徒歩で新函館北斗駅に向かいます。新函館北斗駅から三内丸山遺跡までは3kmくらいなので歩けなくはないと思いますが、とても疲れましたので特に夏に行かれる方はバスの利用がおすすめです。
新函館北斗駅で再度新幹線に乗車し、その日の終着は盛岡駅です。盛岡では冷麺を食べました。
その他の青森駅周辺 観光スポット
青森駅周辺には、ご紹介した定番スポット以外にも、魅力的な場所がたくさんあります。時間や興味に合わせて、ぜひ訪れてみてください。
ねぶたの家 ワ・ラッセ
青森の夏の風物詩「青森ねぶた祭」を一年中体感できる施設です。実際に祭りで使用された大型ねぶたが展示されており、その迫力に圧倒されます。ねぶたの歴史や制作過程を学ぶことができ、跳人(ハネト)体験コーナーもあるので、祭りの雰囲気を存分に味わえます。お土産ショップやレストランも併設されており、青森文化に深く触れるには最高の場所です。
- 青森駅から徒歩約1分
- 入場料: 一般 620円
青森県観光物産館アスパム
青森ベイブリッジのたもとにそびえる、青森のシンボル的な存在です。三角形のユニークな外観は「AOMORI」の「A」をかたどっています。館内には、青森県産品が豊富に揃うお土産ショップ、地元の食材を味わえるレストラン、青森の自然を360度体験できるパノラマ映画館などがあります。最上階の展望台からは、青森市街や陸奥湾、晴れた日には遠く下北半島まで見渡すことができ、絶景が楽しめます。
- 青森駅から徒歩約8分
- 展望室入場料: 一般 400円
- パノラマ映画観覧料: 一般 600円(展望室とのセット券あり)
青森魚菜センター(のっけ丼)
新鮮な魚介を好きなだけ選んで自分だけの海鮮丼を作る「のっけ丼」が楽しめる市場です。最初に食券を購入し、各店舗で好きな具材を選んでご飯の上にのせてもらうシステム。旬のネタはもちろん、珍しい魚介類もあり、自分好みのオリジナル丼を作れます。活気あふれる市場の雰囲気も魅力の一つで、朝食やランチにおすすめです。
- 青森駅から徒歩約5分
- 予算目安: 1,000円~2,000円程度(選ぶ具材による)

あおもり駅前ビーチ
青森駅の目の前に広がる、2024年4月にオープンしたばかりの新しい人工ビーチです。旧青森フェリーターミナル跡地を整備して作られ、夏には海水浴やマリンスポーツ、イベントなどが開催され、市民や観光客の新たな憩いの場となっています。都会的な駅前でありながら、砂浜と海の景色が楽しめるユニークなスポットで、散策や夕日を眺めるのにも最適です。
- 青森駅から徒歩約5分
- 入場料: 無料
&LOVINA (アンドラビナ)
2024年3月にリニューアルオープンした青森駅ビルです。以前の商業施設「ラビナ」と「あおもり旬味館」が統合され、より魅力的で便利な空間に生まれ変わりました。青森の旬の食材を使ったレストランやカフェ、青森ならではのお土産が豊富に揃うショップ、ファッションや雑貨など、様々な店舗が入居しています。青森駅に到着してすぐ、または出発前に食事や買い物、休憩をするのにぴったりの場所です。青森駅直結。