メークロン鉄道市場に列車で行ってみた!〜タイ旅行記その3〜

交通機関

今回はタイ・バンコク近郊で有名な「メークロン鉄道市場」を鉄道で訪問してきました。バンコク市街からの行き方や費用、注意すべき点などを紹介します。ぜひご覧ください。

メークロン鉄道市場について

メークロン鉄道市場は、タイのサムットソンクラーム県にあるユニークな市場です。

この市場の最大の特徴は、線路脇に商品が並べられ、列車が通過するたびに店が一斉に片付けられる点です。1日に数回、列車が近づくと警報が鳴り響き、売り手は素早く日よけや商品を引っ込めます。列車が通り過ぎるとすぐに元通りに店が広げられ、何事もなかったかのように活気ある市場が再開されます。

「危険な市場」という異名を持つ一方で、そのスリリングな光景は観光客に大人気です。新鮮な野菜、果物、魚介類、日用品などが所狭しと並び、地元の生活を垣間見ることができます。列車通過時のダイナミックな動きと、タイらしい活気ある雰囲気を同時に体験できる観光地です。

メークロン鉄道市場の様子

メークロン鉄道市場への行き方・時間・費用・アクセス

メークロン鉄道市場へのアクセスは主に以下の4つの方法があります

1、ツアーでのアクセス

バンコク市街地からメークロン鉄道市場やその近くにあるダンヌンサドゥアック水上マーケットなどをまわる現地ツアーが多く存在します。さまざまな言語のガイドツアーもあり、私が訪問した時もツアー客らしき方がたくさんおられました。ツアーだと交通機関の手配などを心配することはありませんが、費用が高い、自由な行動ができないといったデメリットもあります。ツアーは5000円くらいのものから10000円を超えるものまで様々です。

2、ロットゥーでのアクセス

タイでは様々な場所への移動に使われる、「ロットゥー」と呼ばれるマイクロバスのような交通機関が存在します。メークロン鉄道市場へ行くロットゥーも多数運行されています。比較的早くアクセスでき、便利です。また現地の方々の利用も多く、現地の雰囲気を楽しむことができます。一方でタイの交通事情はあまり良くなく、渋滞や交通事故などの発生確率が高いことに注意が必要です。時刻表などもないので現地に行ってからでなければ出発時刻が分からないのもデメリットの一つです。バンコクからメークロンまで90分くらいで到着し、料金は100〜120バーツ(約500〜600円)くらいです。

3、タクシーでのアクセス

タクシーを使うのも良いでしょう。ただしタイのタクシーは料金が交渉によるなど、やや難易度が高い上、費用も5000円ほどかかることがあり高いです。

4、鉄道でのアクセス

メークロン鉄道市場に乗り入れる鉄道に乗って、鉄道市場を列車の中から楽しむことができます。タイの郊外を通っていくのでタイらしい車窓も楽しむことができます。一方、メークロン駅までいく列車は1日4本しかなく、遅延も多いので注意が必要です。また途中のマハーチャイ駅で降り、渡し船に乗って川の対岸にあるバーンレーム駅まで乗り換える必要があります。鉄道でのアクセスの場合、バンコク中心部のウォンウェンヤイ駅からメークロン駅まで乗車時間自体は約2時間ですが、乗り換えで1時間以上待たされる場合があるので、片道3〜4時間くらいみておくと良いでしょう。料金は鉄道が20バーツ(約100円)、加えて途中で渡し船に乗るのに3バーツ(約15円)で合計約115円です。非常に安いです

メークロン鉄道市場まで鉄道で行ってみた!

駅に向かう

メークロン鉄道市場へ行くために、まずバンコクのやや西側に位置するタイ国鉄ウォンウェンヤイ駅へ向かいます。近くにBTSのウォンウェンヤイ駅があるのですが、国鉄の駅とは少し離れています。実際に乗車する際には間違えないようにしましょう。BTSの駅は高架駅ですが、国鉄の駅は地上駅です。下の画像をイメージしていったら間違えることはないでしょう。

ウォンウェンヤイ駅に入線するタイ国鉄の列車

切符を買う

タイ国鉄ウォンウェンヤイ駅のカウンターで切符を買います。私はタイ語は全く分かりませんが、「マハーチャイ」というとわかってくれました。マハーチャイまで行って乗り換えをします。なおマハーチャイ駅はウォンウェンヤイ駅から出る列車の終着駅なので降り間違えることはないでしょう。このマハーチャイ駅まで行く列車は1時間に1本くらい走っているようです。私は7:40発の列車に乗りました。

列車に乗る

駅のホームにはタイ料理などを売る屋台がたくさんありました。列車に乗る人以外も線路をまたいで買いにきているようです。しばらくすると国鉄の列車が入線してきました。列車に乗り込みます。ホームの高さがずいぶん低いので列車がとても大きく見えます。

出発〜車窓

定刻通り列車が出発します。タイの列車は日本の鉄道とは順序が違います。ドアを閉めてから出発するのではなく、出発してしばらく走行してから、思い出したようにドアを閉めます。沿線には学校が多いようで、現地の学生も時々乗ってきました。車窓を眺めていると学校では成績優秀者と思われる人たちの顔写真が貼り出されていたのが印象的でした。

車窓を眺めているとたくさんの寺院を見かけました。さすが仏教国、という感じです。

マハーチャイ駅に到着・乗り換え

1時間ほどで終着駅のマハーチャイ駅に到着しました。この駅でまずは渡し船に乗り換えます。駅から渡し船までは徒歩5分ほどです。駅前の大通りを右へ進みます。駅前はずっと商店が広がっており、生鮮食品などいろいろなものが売られていました。食べ歩きできるかな、と思っていましたが、あまりその場で食べられそうなものはありませんでした。

マハーチャイ駅近くにある渡し船の乗り場

しばらく歩くと渡し船の乗船口に到着しました。この乗船口で3バーツ支払いますが、渡し船に乗るためにオートバイが次々にやってくるので注意しましょう。

マハーチャイからバーンレームまで向かう渡し船の窓口

渡し船に乗船

いかにもな雰囲気のある渡し船に乗り込んで対岸に向かいます。中心のガードがない部分がオートバイ用、座席のあるところが旅客用らしいです。対岸まではあっという間に辿り着きます。

対岸にたどり着いたらオートバイが次々に降りていきます。それについて私も船をおります。

バーンレーム駅へ向かう

渡し船をおりた後もしばらく歩きます。途中寺院の横を通り過ぎて、バーンレーム駅に到着しました。

バーンレーム駅近くにある寺院

次の列車は約1時間後です。きっぷの販売も出発時間が近づくまで行われないようです。駅前にあるベンチでしばらく待ちます。こちらの駅のホームにも店が2〜3件ありました。

タイ国鉄バーンレーム駅に入線する列車

しばらく待っているとおじさんが近づいてきました。列車に乗るのかな?と思っていると突然フレンドリーに話しかけてきました。そしてしばらくすると、その人の手は私のサイフを狙っているようです。咄嗟に自分の手を回し、その場を離れました。するとそのおじさんは去っていきました。タイではこのように一見フレンドリーに見せかけてスリを行うといった手口がよく使われるらしいので、注意しましょう。

列車に乗る

メークロン駅に向かう10:10発の列車が入ってきました。列車に乗り込みます。途中の駅で外国人のツアー客らしき人々がたくさん乗ってきて、車内は一気に賑やかになりました。鉄道に乗るツアーも販売しているようですね。

メークロン鉄道市場を通過

列車はメークロン鉄道市場の中を通り抜けます。有名な観光地となっているようで、車両スレスレまでいっぱいに人々が集まり、こちらに向かって手をふってくれました。市場を通過すると、魚の匂いや甘い匂いなど様々な香りがします。市場を抜けるとまもなくメークロン駅に到着です。メークロン駅構内にも飲食店や商店などが入っていました。観光地ではありながら値段は全体的にそこまで高くはないようです。

メークロン鉄道市場を観光

このあと約30分待つと、先ほどのってきた列車が折り返す際にメークロン市場の通過シーンをみることができます。しばらく市場内をウロウロします。メークロン市場はそこまで広い市場ではないので30分くらいあれば一往復できてしまいます。もちろん生鮮食品などの取り扱いもありますが、どちらかというと観光地としての色が強く、お土産やドリンク・スイーツなどの店が多い印象でした。私はここでタイで有名なシルクの布(80バーツ・約400円)を購入しました。

列車が通過

しばらくすると市場内に鐘の音が響き、それに合わせてお店の人たちは屋根を片付けます。市場内にいる人たちも端によるように促されます。そしてしばらくすると列車が入ってきました。乗客や運転手まで手を振り返してくれました。

ロットゥでバンコクへ

帰りはロットゥーに乗ってバンコクに向かいます。メークロン駅から5分くらい歩いたところにメークロンのバスターミナルがあります。その入り口ではロットゥーの運行会社がそれぞれ自分たちの切符を販売しています。それぞれ目的地や値段が違います。私はバンコクの鉄道乗り換え駅であるモーチットまで直接行ってくれるロットゥーに乗ることにしました。値段は120バーツです。12時ごろにバスターミナルに到着しましたが、次の便は13時頃に来るとのことなので番号札をもらって待機します。再度メークロン駅に戻って食事を済ませてからバスに乗り込みました。非常に高速で揺れも大きいですが、鉄道よりもずいぶんと早く移動することができました。

いかがでしたでしょうか。ぜひみなさんも鉄道でタイのメークロン市場へ行ってみてください。ご覧いただきありがとうございました。

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